YA読書クラブ ~本についておしゃべりしよう~

12歳から19歳までの、10代の本好きさんのための読書クラブです!

2009年発足の、10代の本好きさんのための読書クラブです!
東京都新宿区のポプラ社の絵本ルームをお借りして、若い読者さんのおしゃべりの会をやってます。
県外の方も区外の方も、初めましての人も、12歳から19歳までの本好きさんなら参加OKです!

☆このサイトのめにゅう☆
参加者募集!!!YA読書クラブとは? おしらせYA読書クラブへのご質問これまでの読書会の様子これまでのテーマ本参加者のおすすめ本リスト寄付のお願い

第21回読書会★報告 2014年8月2日実施 テーマ本『サクラ咲く』 辻村深月 著

第21回読書会★報告

参加人数4名(女子3男子1)。大人スタッフ2名。合計6名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本 『サクラ咲く』 辻村深月 著 についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

さいきんハマッている&はやっていることは……? 

受験生ということもあり、勉強をしなくてはいけないのですが、旅行に行きたいので、ガイドブックを見ています。函館に行きたい。

わたしも受験生なので、基本的に勉強しないといけない。 現実逃避かもしれないけど、最近本を読むようになりました。 昔はたくさん本を読んでいけれど、高校に入ってからあまり読んでなかった。高校生の出てくる話はいまのうちに読んでおいたほうが共感できるものがあるとおもうので、高校生のうちに読んでおきたいです。

読書が好き。物語系が好きです。大学生になってから、それまで受験で我慢していたぶん、爆発しています。

寝ること。これでいいのかと思うくらい寝ています。十時間くらい寝ている。

大人のコメントは……

池田学という画家が好きで。「池田学原展」を見てきました。池田学さんが講師時代や学生時代に描いていた作品を展示している個展です。出版されている画集の原画が見れたのですが、つけペンにカラーインク描いているので、色がどんどん変わってきてしまっているんです。なので、チャンスがあればたくさん原画をみておきたいです。

仕事の関係で、甲府まで高校総体陸上競技を見に行ってきました。高校生たちが清々しかった。

…などなど。

★ 『サクラ咲く』 辻村深月

辻村先生の作品は、作品ごとに登場人物がリンクしている。再会のところがいい。三つの登場人物がつながっていることがおもしろくて、中高時代の自分につながる部分が多くて、共感できました。

はじめて読んだのは、中学時代に「サクラ咲く」の連載。それから高校生になって「凍りのくじら」と「ぼくのメジャースプーン」で惹かれて、辻村先生の作品が好きになった。

表題の「サクラ咲く」が一番はまって、 図書室の本にメモを挟むのが、いいなと思って、自分もまねしたくなりました。 読んでいてわくわくした。 三編がつなかっていて、読んでいるうちに気づいて、あっと思った。

自分もまじめと言われがちで、まじめといわれるとかちんと来るタイプだったので、マチちゃん感情移入しました。 図書室の手紙の秘密のつながりにあこがれた。 三編とも、「変わる」と言うことが書かれている。 後半二編失敗したけど変わることができた。最初のは出会いがあって変わることができた。失敗することはあるけれど、変わっていくことができると言うことが描かれているのが、やさしくて良いなと思った。

最後の話で、先輩が高校生になった時に別人のように輝いて、それがばれた。問い詰めた新聞部の先輩のことが、とても酷いと思う。高校に入って性格が変わる人はいるので、そういうことを言われたくない。

読者の中学生を気にして描いている。 むだな要素がなく、飽きずに読める。

最後の話、新聞部の先輩が本当に嫌なヤツで、悪役が面白い。ほかの辻村作品に比べると、ライトな感じ。三篇とも、裏山の秘密とか、タイムトラベルとか、本にはさんだ手紙とか、被写体になってほしいとか、ありがちな少女漫画チックなものを使っている。

軽いだけじゃないとおもう。 「学校はだれのものか」という呼びかけが入っていて、登場人物は、ただ青春を浪費してぐたぐだしていただけでない。オトコ向けではないけど、個人的には好き。

サクラ咲くの両思いになったところはどう思いましたか。いきなりな感じがしました。女子の妄想。あんな男子がいてほしいよね。

作品の中に、有名な本がたくさん出てくる。

過去は詮索されたくない。 学校が変わったとき、過去は触れられたくないもの。 だれも知らないところにきた人もいる。 それを無理矢理詮索して、大のオトコがデリカシーがない。そのくらい察することができなかった。 報道の自由があるとか言ってる。 スクープを新聞に載せたいって自己顕示欲だけで、すっごいやな。最後まで突き抜けて嫌なヤツ。 新聞の大義名分をかぶせている。
映画研究部の視点ですすんでいるから、最後までは描かないのかな。

高校デビュー」という言葉があるけれど。
たとえば家では「お母さん」と呼ぶのに友だちの前では「おふくろ」と使い分けるように、家族の顔と外の顔が違うのはあることで、この本ではそれを気にしないでいいと言ってもらえた気がする。

ふれてはいけない暗黙の了解をさせない人がいる。

自分のことは建前と本音がある。
言いたいことを言えない自分が嫌だとか、やりたいことを押さえている人。そういうがんばりを見てくれるお話だと思った。

友だちというのもテーマにしているかな。
自分の隣にだれかがいないと落ち着かないことはある。一人でいるのは惨めだと思うことがあって、趣味や性格が合わないのにそういうことをするのは。
友だちはいたほうがいいのか。自分の時間を犠牲にしても価値があると思える友だちがいる人はいいなと思う。
べたべたしていればいいわけではない。物理的な距離じゃなくて、価値観とかそれが違っていても認めてくれるような人が親友なのではないか。

親友の定義って。 殺人事件を起こした時に死体の隠し場所を相談できるのが親友だと聞いたことがある。
親友として大切に思うならそんな相談しないでほしい。重荷を背負わすことになるから。

「ズッ友」は親友なのか。
自分も変わっていくから。
短い時間の中でもそのときは深かった人もいるんじゃないかな。

この本は、みんながきれいな感じ。自分の中学時代はもっとどろどろして複雑だったから、 実際、マチちゃんみたいなコがいたとき、対等に接してくれるのかなと感じた。


…などなど。

★みんなのおすすめ本。
おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

『凍りのくじら』 辻村深月
青春離婚紅玉いづき
宵山万華鏡』 森見登美彦
『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

大人スタッフのおすすめ本
華氏451度』〔新訳版〕 レイ・ブラッドベリ
『願いながら、祈りながら』 乾ルカ

★本日の感想

今日は初めて参加させていただきました。
読書の感想を、今回のようにじっくり時間をとって話す事はあまりないので、楽しい貴重なひとときでした。
“友達”“親友”に対するみなさんの思いも聞けて、いろいろと考えることができました。

普段あまり辻村さんの本を読まないのでも今回読めて良かったと思いました。これを機に、辻村さんの他の本も読んでみようと思いました。

とても楽しかったです。
機会があれば、また参加したいと思います。
紹介された本は読んでみたいと思います。

自分の好きな本の事について思う存分話せて楽しかったです。
周りに本についてこんなに語れる友人はなかなかいないので、このような機会は本当に貴重だと思いました。
また都合があえば参加資格がある限り参加したいです。
ほんとうにありがとうございました。

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)の2名でした。

文責・梨屋アリエ

 

第20回読書会★報告 2014年5月17日実施 テーマ本『さよならを待つ ふたりのために』ジョン・グリーン 著

第20回読書会★報告

参加人数4名(女子3男子1)。大人スタッフ2名。合計6名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本 『さよならを待つ ふたりのために』 ジョン・グリーン 著 についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

さいきんハマッている&はやっていることは……? 
高一から三年まで同じ先生が持ち上がりで、女性はママ、男性教師はパパと呼んでいる。 女性の先生(ママ)に、クラスのみんなで一本ずつ、母の日にカーネーションをあげた。
人間観察にこっていて、電車の中の人を想像して楽しんでいる。癖がある人とかどこに買い物にいくのかなとか。
散歩が好き。趣味の店を見に遠出をする。町並みや人間観察など、無為無策で見ていると楽しい。この前は、高速バスで神戸の元町に行ってお店を見てきた。
私も徘徊癖があって。修学旅行で花巻の宮沢賢治の記念館にいって、楽しく過ごした。みんなは興味なさそうだったけれど、自分は一人で賢治のチェロの前に立ってじっとみていた。そうしたら、集合時間だよって先生に呼ばれてしまった。しおりなどのお土産もたくさんあって、よかったです。あと、青葉城で、万能ナイフを売っていて、欲しかったけど買わなかったことが、いつまでも頭の中に残っています。遠くの親戚の家に行くという目的で、遠出をすることもあります。

大人のコメントは…… 
「白くて毛が生えていてやわらかい」ものに夢中で、好きなものがよっつあります。シマエナガという鳥。 オオケンセキというさぎのしっぽみたいな石。ラムズイヤーという観葉植物。それから我が家にある多肉植物。うっすら毛が生えたところに惹かれる

少年写真新聞社の図書館教育ニュースので4月から本の紹介の連載しています♪
…などなど。

★ 『さよならを待つ ふたりのために』 ジョン・グリーン 著 について

感想をいいにくい本だと感じた。よんでとても良かった。
死に向かっていく話だけど、病気の辛さとか生きることの大切さを書いているのではなく、 二人が出会ってそのことで物語がすすんでいくのがいいなと思った。

ヘイゼルは自分が死ぬことで周りの人を傷つけたくないと思っている。快復したオーガスタスより先に死ぬと思っている。でも、じつはオーガスタスが死んでしまうことで立場が逆転していく。愛する人のためなら傷つけられるのもかまわないのだと思う気持ちの変化が胸にしみました。

ガンの話なのかと思って読み始めたけれど、病気だから今の生活がどうかというのではなく、私たちと同じようにゲームをやったり日常の生活していて、そういうところがいいなと思った。
お母さんがガンである娘を良く思っていないところが、あれはどうなんだったかなと思う。ママはもうママをやりたくない。とか。
死がきそうなことを、怖がっている姿なんだろう。

読みにくかった。
悲しいと思うし泣いたけれど、話の中でやっているところは私たちと同じだし、ガンを特権として思っていて、だからこれしたいあれしたいと考えている。ガンが悲しいという話じゃなくて、ガンだけどなにって、そんなところが新しい話だと感じた。

悲しい話で、読むのがつらかった。オランダ行きのところも悲しかった。せっかく会いに行ったのに、あんな作家で、傷つくことになるなんて。がっかりした。

ヘイゼルとオーガスタスが「至高の痛み」とラノベを交換したところが、面白かった。
ヘイゼルが死ぬところまで書いて欲しかった。
あの作家がとても嫌だった。
シリアスな話は好きでないので、読むのがつらかった。
題名からしてお涙頂戴ものかなと思った。
翻訳で読むのと原文の意味は違うのだろうな。原文で読みたかった。英語を上達させて読んでみたい。
ガンであることが前提として話している。あきらめがあって、でもちゃんと日々生きているところが出されていて、そこが好き。
ヘイゼルの最後まで書いてくれても良かったのではないかな。
余韻を持たせて終わらせているとは思う。でも、ここで終わりなのかと。

読みづらいのは文化的な背景があるかな。詩の引用など、日本ではあまりしないから。

翻訳調っていうのは村上春樹みたいな文章になるじゃないですか。きどっている感じで。こんなこと十代は言わないだろうと思った部分もある。

自分が死ぬことで家族が傷つけられること、子どもが死ぬと両親が離婚する確率が高いことを気にしている。ところが、すごいと思う。病気でつらい時に自分ではそこまで考えられないだろうと思うから。

こういう人たちがいるんでしょうね。
若くしてがんになる人はいる。
ある時までは健康に生活していたのに、若くして発症してしまう。みんなは元気に過ごしているのになぜ自分だけがと思い、疎外感とかもあるでしょうね。
メイク・ア・ウィッシュプロジェクトというのは実際にあることで、日本でもボランティア活動が続いています。

ガンというとお年寄りがなる病気だと思っていた。でも、自分たちと同じような人が病気になって死に向かっていくことがあるのはわかっていても、目を背けて考えないようにしていて、この本にはそのことが書いてある。
オランダまで作家に会いに行ったとき、幸せなると思っていたのに、とても残念で、そこが心に残った。

バンホーテンって、実在のココアメーカーなのだけど、作品に使って大丈夫だったのかな。

映画化するらしい。

忘れられてしまうことが怖いとオーガスタは話していたけれど、ヘイゼルに出会って、ヘイゼルを傷つけることになっても、思いを伝えて、強く記憶に残すことかできた。
アイザックとオーガスタの関係も良い。
若いうちに、深いところで、生きるとかの深いところで話し合える。お互いを尊重できて共有できるのは大事だなと感じた。

…などなど。

★みんなのおすすめ本。
おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

『青の時間』薄井ゆうじ
悪の教典貴志祐介
小川未明童話集』小川未明
『NO.6』あさのあつこ
『浜村渚の計算ノート』 青柳碧人
『武士道セブンティーン』誉田哲也
『真夏の死―自選短編集』 三島由紀夫

大人スタッフのおすすめ本
『アイドル潜入捜査官』英雄飛
『小さいおうち』中島京子
『そして、星の輝く夜がくる』真山仁
『はるか遠く、彼方の君へ』安澄加奈
『ぼくの守る星』神田茜

★本日の感想

普段あまり海外の文学作品は読まないので、今回この本を読み終えるのに少し時間がかかったのですが、読んだ後、とても考えさせる本だったので、良かったです。

今回も自分と違った考えなどを聞くことが出来、とても楽しい時間でした。
次回も都合がつけば、参加したいと思います。

今回も一つの本をいろんな人の目線から読んだ感想をきくことができてたのしかったです♪
受験生ですが(笑)、こけからも本よんで読書会に参加したいと思います!
ありがとうございました^^

2回目の参加でしたが、とても楽しかったです!
しょうかいしてもらった本の中にも、いくつか読んでみたい本がありました!
又次回も来たいです!

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)の2名でした。

文責・梨屋アリエ

 

第19回読書会★報告 2014年3月15日実施 テーマ本『おれのおばさん』佐川光晴 著

第19回読書会★報告

参加人数5名(女子4男子1)。大人スタッフ2名。合計7名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本 『おれのおばさん』佐川光晴 著 についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

さいきんハマッている&はやっていることは……? 

ビーズのシュシュ作りに凝っていて、きょうつけているのも手作りです。
小五のときからですが小説を書くことにはまっています。さいしょは交換ノートにファンタジーを書いていて、いまは文芸同好会で書いています。
受験前に好きな歴史を楽しもうと思って京都旅行に行って、歴女イベントにたくさん参加しました。戦国時代が大好き。それから、歴史の補講が4時間ぶっ続けであって、歴史を満喫しています。
小説を書くのが好きでミステリーを書いています。応募したりしているけど、まだまだです。
哲学書を読むのに凝っていて、カントやデカルトサルトルを読んでる。小説も書いているけど、志賀直哉に影響を受けているのでいまどきの作風ではなく暗い話ばかりになる。

大人のコメントは…… 

井之頭公園の掻い堀で、何が出てくるのか興味を持ってみていた。自転車が200台も出たり電化製品が捨てられていたりした。九割が外来魚で、日本の在来種の生物は小さいのばかりで、これでは負けてしまうなあと思った。掻い堀は50年に一度するそうです。
少年写真新聞社の図書館教育ニュースので4月から本の紹介の連載をするので、よろしくね♪ あと、いま家出中で、仕事場で一人暮らしをしています(笑)。
…などなど。

★ 『おれのおばさん』佐川光晴 著 について

読み始めたときなかなか進まないで、読書会の日までに読み終わるかなと思った。いつも読んでいる作品と違う。
子どもをあずけることに怒ったりした。さいごおばさんが倒れたところも焦った。さいごにははまって読んでいました。
暗い話かとおもったけど、さいごは明るく終わって良かった。

被害者はニュースに出ているけど、加害者の家族はとりあげられないから、この本でそこがわかってよかった。
主人公が学校のテスト問題について、ここはいじってあるとか書いてあるので、すごいできるヤツなんだと思った。

かわいそうな境遇の話は暗くなるのに、わりとさっぱりしていて、主人公は恨んだりしないで、自分でこつこつ勉強する。そのわりに夢があるわけではなく、とにかくいい成績をキープしようというところが、 女の子っぽくないので男子のメンタルの話だと思った。面白く読めた。男の子のからっとしたところが快かった。 2巻目になると、拓也くんの話でいろいろ根深く刺さっている。なので男女の違いではないとは思ったけど。この話は男の子だなと思う。
それぞれの感じを書いているのが面白い。

グループホームの様子が、類書などを読んでいると実際とはちょっと違う印象。
児童文学に『チャーシューの月』という本がある。まんがで『ちいさいひと 青葉児童相談所物語』という本がある。
この作品では、児童相談所の職員が出てこない。施設をはじき出された子が集まっていると書いてあるが、どうはじき出されたのかその説明がない。 奄美大島にいく必然性がわからない。旅費はどうなのかとか。
なにが書きたかったのかわからない。なぜ離婚しなかったのかわからない。
ノンフィクションぽく書いているのでは?

すぐに読めた。男の話なので個人的にすっと入ってきた。
自分だったら同じようにドライに感じるし、冷めた感じになると思う。共感できる。
深くまで入り込めた。

男性向けな話だと思っていた。都合良い話になったりするのが。
じゃんけんでかった人が脱ぐとか、読んでいて恥ずかしかった。
女の子がほとんど出てこない。名前は出てくるけど。男の子の話だと思った。

ふつうの町中でおこる話を読まない。この本の前は小野不由美の『屍鬼』を読んでいたので、読み始めたとき文章が軽いと感じた。
児童養護施設がこんなところなのか、自分が人から聞いたり読んだりして知っていることと違う。
修学旅行の夜のテンションみたいなところが、違和感。

途中から野月さんが出てきて、いろいろ詰め込みすぎているなと感じた。
洋介君が三人で暮らしたいと思っていたのに途中から好きなように一人で暮らしてほしいとかわったところが、男の子っぽさを感じた。
つらい環境に置かれても、くよくよしていないところ。
三巻は構成がしっかりしている。一冊だけでなく、続きを書いてよかったと思う。
さばさばした人が出てくる。
グループホームというのは孤児院なのか?
演劇している人のイメージは、有川浩の『シアター』とかはネチネチしている
卵が割れてしまって、それがパンケーキになる理由がわからない。冷凍しておけばいいのにと思う。
野月さんのことを卓也が石井さんに言うセリフが好き。
卓也がかっこよかった。勉強もできるし、外見もいいようだし、バレーボールもできるところでできすぎだと思った。
おばさん。あつい大人に、ちょっと入れない。おれのおばさんというタイトルでなくてもいいような感じ。
「ぼくのおじさん」という有名な映画があるけど、もしかしたら意識したのかな。内容は違うけど。
おばさんの妹(主人公の母)がかわいそう。親の愛をぜんぶ持っていかれて。
洋介と波子がしつもんを一つずつしていくほうになっていく場面がいい。
質問ごっこを実際にやったことがあるけれど、途中からケンカみたいになってしまう。あんなふうにはならなかった。
続編で、卓也が大竹君と対話する場面がある。
大竹君の親は、子どもの気持ちを考えていない。

…などなど。

★みんなのおすすめ本。
今回は携帯の番号の末尾の数字で順番を決めて、おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

『暗黒女子』 秋吉理香子
『エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)』 (集英社文庫) 恩田陸
『オセロ●〇』 (ハルキ文庫 た 22-1) 竹内雄紀
おれたちの青空 (『おれのおばさん』シリーズ)』 (集英社文庫) 佐川光晴
『おれたちの約束 (おれのおばさん)』 佐川光晴
『三月は深き紅の淵を』 (講談社文庫) 恩田陸
『小説・秒速5センチメートル』 (文庫ダ・ヴィンチ) 新海誠
『その時までサヨナラ』 (文芸社文庫) 山田悠介
「とある」シリーズ (電撃文庫) 鎌池和馬
『ベイカー街少年探偵団ジャーナルI キューピッドの涙盗難事件』 (角川文庫) 真瀬もと
『悠木まどかは神かもしれない』 (新潮文庫) 竹内雄紀
『ライオンの棲む街 ~平塚おんな探偵の事件簿1~ (平塚おんな探偵の事件簿 1)』 東川篤哉
六番目の小夜子』 (新潮文庫) 恩田陸

大人スタッフのおすすめ本
ちいさいひと 青葉児童相談所物語』(漫画)夾竹桃 ジン 『最初の質問』 (絵本) 長田弘いせひでこ
『チャーシューの月』村中 李衣 『鶏が鳴く』 波多野陸
『檸檬のころ』 (幻冬舎文庫) 豊島ミホ

★本日の感想

おれのおばさんは構成がばらばらなところがあって読みにくいと思っていました。
今日、一緒に話した人達もそう思っていたようで、共感できました。
おすすめされた本を読みたいです。

今回はたくさんの同世代の子と本の話ができて楽しかったです!!
色々な意見がきけたのと、あまりよんだことのないジャンルの本を知ることができたのでよかったです。
また来たいと思います。ありがとうございました。

今日の課題本「おれのおばさん」は人によって評価が異なっていたので、とても面白かったです。
それから、わたしの知らない本の事もみんなが話していたので、楽しかったです。

初めての参加できんちょうしていたんですが、本をたくさん読んでいる人たちと少し辛口(笑)なコメントを話せて、とっても楽しかったです! 又来たいです♪

小説好きの同世代の方と普段、出来ないようなお話が出来て、とても良い経験になりました。
非常に楽しい時間でした。 また機会があれば、参加したいです。

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)の2名でした。

文責・梨屋アリエ