YA読書クラブ ~本についておしゃべりしよう~

12歳から19歳までの、10代の本好きさんのための読書クラブです!

2009年発足の、10代の本好きさんのための読書クラブです!
東京都新宿区のポプラ社の絵本ルームをお借りして、若い読者さんのおしゃべりの会をやってます。
県外の方も区外の方も、初めましての人も、12歳から19歳までの本好きさんなら参加OKです!

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第18回読書会★報告 2013年11月9日実施 テーマ本『GOSICK』桜庭一樹 著

第18回読書会★報告

参加人数5名(女子3男子2)。大人スタッフ2名。合計7名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本 『GOSICK桜庭一樹 著 についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

さいきんハマッている&はやっていることは……? 
夏休みにニュージーランドでホームステイをしました。ホストファミリーが音楽好きな人たちだったので、自分も日本に帰ってから洋楽を聴くようになった。進路の問題で悩んでいて、どこの大学にするかで頭がいっぱい。手芸が好きで 日暮里のほうに材料を買いに行くのが楽しい。むかし観ていたおジャ魔女どれみの録画を見直して懐かしがっている。読書や散歩が好き。万年筆のコレクションをしている。などなど。

大人のコメントは…… 
バレエの発表会が近くて、衣装合わせでチュチュを着ました!
中学生から21歳に見えると言われた!(笑)

…などなど。

★ 『GOSICK桜庭一樹 著 について

ゴスロリの女の子が出てくる話だと思って読み始めたら、推理などいろいろ入っていて面白い。直木賞の作品がとても重厚で、あの作品を書く力のある人はこういう話も書けるんだなあと思った。
普段ラノベを読まないのでなかなか手が出なかった。タイトルほどゴシックっぽくなかった。外国人の登場人物の名前を覚えるのが苦手。
インシテミル』を途中で思いだしながらを読んだ。
桜庭一樹さんが大好きで、どれも読んでいて、テーマが『GOSICK』だから今日は参加した。特に四巻目が好き。全巻読んで欲しい。短編も入れると13冊出ている。
この本の空気、世界観に惹かれる。ビクトリカの服を作ってみたい。
キャラクターが個性的で好き。1巻の伏線があとにも続くので読んでください。
アニメを先に知った。文で読むほうが想像できていい。
ビクトリカという名前が男性と間違えられると思えなくて違和感。
桜庭一樹さんが好き。『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が好き。
寮母さんが一巻だとどうでもいい人に書かれている。再読したら面白く読めた。
架空の国ってどこ?
たくさん読んでいる作家だなと思う。引き出しが多い作家。
好きなキャラクターは、ビクトリカ、グレミール、ネッド・バクスターアヴリル、ヤン。
…などなど。

★みんなのおすすめ本。
今回はじゃんけんで順番を決めて、おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

『終わる世界のアルバム』 (メディアワークス文庫) 杉井光
『カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日>』 (講談社文庫) 高殿円
苦役列車』 (新潮文庫) 西村賢太
少女七竈と七人の可愛そうな大人』 (角川文庫) 桜庭一樹
推定少女』 (角川文庫) 桜庭一樹
『想像ラジオ』 いとうせいこう
そして誰もいなくなった』 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) アガサ・クリスティー
旅猫リポート』 有川浩
平成マシンガンズ』 (河出文庫) 三並夏

大人スタッフのおすすめ本
『カゲロウデイズ -in a daze- 』(KCG文庫) じん
体罰はなぜなくならないのか』 (幻冬舎新書) 藤井誠二
『2.43 清陰高校男子バレー部』 壁井ユカコ

★本日の感想

久しぶりの参加だったのですが、周りに本の話ができる友人がいないのでとても楽しかったです。
他の方が紹介された本で知っているものがあったり、『GOSICK』の様々な感想を聞けて面白かったです。
また次回、予定があえば是非参加したいです。

久々に参加しましたが、楽しかったです。大好きな『GOSICK』と桜庭さんについて語れて幸せでした。
土曜日は学校と部活があって来れない日が多いのですが、予定が合えばまた来たいです!!
みなさんのおすすめの本に気になるのが多く、新しい本と出会える良い機会となりました。

今日の読書会では、一人が何冊もおすすめ本を持って来たので、様々な本、初めて知る著者など、得るものがたくさんあって楽しかったです。
何度も来ていますが、来る度に得るものが違うので、新鮮です。

今日は、たくさんの人とお話出来てとても楽しかったです。
課題本『GOSICK』は話題にしやすい内容の本だったので、話していて楽しかったです。
あと、『GOSICK』の漫画版は見たことがなかったのです見れて良かったです。
次回もこれくらい人が集まってくれればなあと思います。

初参加でしたが、思いの外、緊張せずに話す事が出来て良かったです。私自身、読んでいる本のジャンルが、他の方とずれている部分があり、浮くのではないかと心配しましたが、自分も興味がある本を紹介されていたので、参考になりました。
次も必ず出たいです。今回はありがとうございました。

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)の2名でした。

文責・梨屋アリエ

 

 

第17回読書会★報告 2013年8月3日実施 テーマ本 短編「冥途」 内田百閒著

第17回読書会★報告

参加人数1名(女子1)。大人スタッフ3名。合計4名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本 短編「冥途」 内田百閒著 についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

さいきんハマッている&はやっていることは……? 
高校の文化祭の準備。クラスのお芝居で「美女と野獣」をするので、そのための衣装作りをしている。みんなで作るようにと先生に言われたので、頼みやすいように、切ったりしつけ糸をしたりが大変です。

大人のコメントは…… 
Setouchi Triennaleに行ってきました!
鳥海山のハイキングに行きました。
四月から事業担当になって、仕事ばかりでハードだったので、休みをとって山に登りたいです。

…などなど。

★ 短編「冥途」 内田百閒著 について

内田百閒は、はじめて読んだ。 先に「冥途」だけを読んだとき、 よくわからなかった。どっちが死んだ人なのかわからなかった。 短編集を買って読んでみたら、そのなかでも「冥途」はわかりやすいほうだった。
情感がある。 話の雰囲気が好き。
ゆっくりゆっくり読んで。 よくわかんなくて、何回も。 読んでいるうちに、いいなあと思えてきた。
最後のところのほうで、わたしがいた土手がこの世とあの世の境目だと解説に書いてあったのを読んで、自分は読みが甘かったと感じた。
土手が死への道なんだろうって、思った。
父と子の関係が、なんなんだったのかなあと。お父さんが冷たいね。
作者に親子の確執はなかったのかな。
ビードロ」の形が丸いのか筒なのかよくわからなかった。
主人公の「私」は大人なのか。どういう状況なのか。
このお父様はいつ死んだのか。最近なのか、初盆なのか、もっと前に死んでいて、主人公が死にかけていてあったのか。この話はお盆の時期の話だよね?
「人参葉」ってなんかと思って調べたら、関西では普通に食べるらしい。軟らかめの葉をゆでたりいためたりするレシピがネットにのっていた。関東ではあまり人参の葉は食べないよね。大根の葉は食べるけど。
銀河鉄道の夜」を思い浮かべた。長い土手が、鉄道みたい。
「土手が走っていく」という表現がとても好き。
なぜお父様は四、五人連れなのかな。
この作品は、夢の世界を書いているのかな。
こういう経験ありますか? ある。ない。育った住宅の環境で怖いものを感じるかって違うのではないか? 部屋にいつも誰かいるマンションと、座敷童がいそうな古い家では、怖いものが違うのかも。
土手をどう想像する? 草の生えた暗い田舎の土手より、今の散歩コースのある夜も明るい整備された土手を想像してしまったら、ちょっと雰囲気が違うね。
河合隼雄のことばを思い出した。「みるなの座敷」など。
作品の中にはこんなふうに「話の暗がり」があって欲しい。そういう作品もあったほうがいい。


…などなど。

★みんなのおすすめ本。
今回はじゃんけんで順番を決めて、おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

『カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女>』 (講談社文庫) 高殿円

大人スタッフのおすすめ本
オトナ語の謎。』 (新潮文庫) 糸井重里
『お任せ! 数学屋さん』 (一般書) 向井湘吾
『さよならを待つふたりのために』 (STAMP BOOKS) ジョン・グリーン
『ふたり』 (新潮文庫) 赤川次郎
『世にも美味しい数学』 古川昭夫
『わからん薬学事始3』 まはら三桃
『わたしは倒れて血を流す』 (STAMP BOOKS) イェニー・ヤーゲルフェルト

★本日の感想

今回は感想を書いていただく時間を取りませんでした。

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)、世田谷区中央図書館スタッフさんの3名でした。

文責・梨屋アリエ

第16回読書会★報告 2013年5月11日実施 テーマ本『ちいさなちいさな王様』 アクセル・ハッケ 著

第16回読書会★報告

参加人数3名(女子2男子1)。大人スタッフ2名。合計5名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本『ちいさなちいさな王様』 アクセル・ハッケ 著 (講談社) についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

さいきんハマッている&はやっていることは……? 
カトリックの学校なのに、先生が『聖☆おにいさん』をすすめてくれて、読んだ。漫画が図書館に入っていて、はやっている。
ボーカロイドにはまっている。「じん(自然の敵P)」の「カゲロウプロジェクト」が好き。
先生の観察をすることがはやっている。

大人のコメントは…… 
ゴールデンウイークに、『黒子のバスケ』を借りて読んだ。読むのに時間が掛かるようになった。
小学校の授業見学をしている。三年生がよく手を挙げて「はいはい、知ってる」とさわぐのだけど、先生にあてられると「わからない」と答えるので、わからないのになぜ手を挙げるのかが不思議。


…などなど。

★『ちいさなちいさな王様』 アクセル・ハッケ 著 (講談社) について

読んだきっかけは読書会のテーマ本になっていたから。
大きく生まれて小さくなっていく。ところが不思議だった。
読んでみると、深いことが書いてある。今読んで良かった。再読したら、また発見があった。
小さいのに威張っている王様で、主人公に比べて考え方が深い。永遠に死ななくなったら嬉しいのか、というのが心に残った。周りの人が死なないのは良いけど、自分がいつまでも死なないのはどうなんだろうって。
王様が君たちも小さくなっていくんじゃないか、と言っているのが心に残った。
小さくなって消えるのは、悲しくなる感じがして。最初持っていたものをどんどん失っていく感じ。と同時に得ていくものもあるという考え方が心に残った。夢の中が現実なのか、現実が夢なのかという部分も。何事にも裏があるというみたいなところを刺激された気がした。
消えてしまいたいと思っていたころに読んで、感動した。
王様が宇宙を感じるシーンで、自分をちっぽけなものと感じるか、宇宙そのものと感じるか、考え方次第だなと思った。
たとえば嫌なことがあったときに、自分はちっぽけな存在なんだと思えると、大したことがないと思えて緊張感が緩むことがある。
なんで王様なんだろう。
王様だから成り立つ本。ちっぽけだけど威厳を持っていて、堂々としている。説得力がある。王子様やお姫様だったら成り立たないと思う。
王様が小さくなって消えていくのが受け入れられているということが面白い。
Q.小さくなる人生と大きくなる人生。どっちが好き。
王様の世界では、若いほど体が大きいけれど、その場合、小さい年長者を簡単に力で制することができてしまう。だから、お年寄りを敬うようにちゃんと教育されている世界なんだと思う。
ぐみベア。体の半分のサイズのものを食べるのは大変そう。
会社に行く道を王様にせがまれて主人公が歩いたとき、王様は違うものを見ている。僕が見てなかった者をきみはたくさんみていた、きみがいてくれることが嬉しいと、書いてあったのが印象に残った。
Q.どこから大人なのか。
自分の中から、大人になれたらどうかわかるのかな。
二十歳を過ぎたら責任は持たなきゃいけない。
行動の責任をとれるかどうか。
たとえば騒ぎたくても、騒いではいけない場所で騒がないなどの社会的な行動をとれる人。
法律では20歳となっているけれど。実態はどうであれ、基準をもうけるのは必要。
Q.大人のなるのは楽しみですか?
責任をとるのがちょっと大変そう。自分は子どもっぽいなと感じることがある。部活で責任のある立場にいるので、そうでない人たちの振る舞いが子どもっぽく感じてしまう。
自由になるという面では楽しみ。でも、小さい頃は、おもちゃでもお菓子一つでも楽しかったのに、大人になるとそういうことが楽しくなくなってくるのがつまらないと思う。
子どもっぽいと言われるので、こんな感じのまま大人になるのかなあって思う。


…などなど。

★みんなのおすすめ本。
今回はじゃんけんで順番を決めて、おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

ウィキッド 誰も知らない、もう一つのオズの物語』(上下) グレゴリー・マグワイア
『体を壊す10大食品添加物』 (幻冬舎新書) 渡辺雄二
はたらく魔王さま!』 (電撃文庫) 和ヶ原聡司

大人スタッフのおすすめ本
『アリブランディを探して』 (STAMP BOOKS) メリーナ・マーケッタ
『クラバート』 オトフリート=プロイスラー

★本日の感想

今回は感想を書いていただく時間を取りませんでした。

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)、の2名でした。

文責・梨屋アリエ