YA読書クラブ ~本についておしゃべりしよう~

12歳から19歳までの、10代の本好きさんのための読書クラブです!

2009年発足の、10代の本好きさんのための読書クラブです!
東京都新宿区のポプラ社の絵本ルームをお借りして、若い読者さんのおしゃべりの会をやってます。
県外の方も区外の方も、初めましての人も、12歳から19歳までの本好きさんなら参加OKです!

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第20回読書会★報告 2014年5月17日実施 テーマ本『さよならを待つ ふたりのために』ジョン・グリーン 著

第20回読書会★報告

参加人数4名(女子3男子1)。大人スタッフ2名。合計6名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本 『さよならを待つ ふたりのために』 ジョン・グリーン 著 についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

さいきんハマッている&はやっていることは……? 
高一から三年まで同じ先生が持ち上がりで、女性はママ、男性教師はパパと呼んでいる。 女性の先生(ママ)に、クラスのみんなで一本ずつ、母の日にカーネーションをあげた。
人間観察にこっていて、電車の中の人を想像して楽しんでいる。癖がある人とかどこに買い物にいくのかなとか。
散歩が好き。趣味の店を見に遠出をする。町並みや人間観察など、無為無策で見ていると楽しい。この前は、高速バスで神戸の元町に行ってお店を見てきた。
私も徘徊癖があって。修学旅行で花巻の宮沢賢治の記念館にいって、楽しく過ごした。みんなは興味なさそうだったけれど、自分は一人で賢治のチェロの前に立ってじっとみていた。そうしたら、集合時間だよって先生に呼ばれてしまった。しおりなどのお土産もたくさんあって、よかったです。あと、青葉城で、万能ナイフを売っていて、欲しかったけど買わなかったことが、いつまでも頭の中に残っています。遠くの親戚の家に行くという目的で、遠出をすることもあります。

大人のコメントは…… 
「白くて毛が生えていてやわらかい」ものに夢中で、好きなものがよっつあります。シマエナガという鳥。 オオケンセキというさぎのしっぽみたいな石。ラムズイヤーという観葉植物。それから我が家にある多肉植物。うっすら毛が生えたところに惹かれる

少年写真新聞社の図書館教育ニュースので4月から本の紹介の連載しています♪
…などなど。

★ 『さよならを待つ ふたりのために』 ジョン・グリーン 著 について

感想をいいにくい本だと感じた。よんでとても良かった。
死に向かっていく話だけど、病気の辛さとか生きることの大切さを書いているのではなく、 二人が出会ってそのことで物語がすすんでいくのがいいなと思った。

ヘイゼルは自分が死ぬことで周りの人を傷つけたくないと思っている。快復したオーガスタスより先に死ぬと思っている。でも、じつはオーガスタスが死んでしまうことで立場が逆転していく。愛する人のためなら傷つけられるのもかまわないのだと思う気持ちの変化が胸にしみました。

ガンの話なのかと思って読み始めたけれど、病気だから今の生活がどうかというのではなく、私たちと同じようにゲームをやったり日常の生活していて、そういうところがいいなと思った。
お母さんがガンである娘を良く思っていないところが、あれはどうなんだったかなと思う。ママはもうママをやりたくない。とか。
死がきそうなことを、怖がっている姿なんだろう。

読みにくかった。
悲しいと思うし泣いたけれど、話の中でやっているところは私たちと同じだし、ガンを特権として思っていて、だからこれしたいあれしたいと考えている。ガンが悲しいという話じゃなくて、ガンだけどなにって、そんなところが新しい話だと感じた。

悲しい話で、読むのがつらかった。オランダ行きのところも悲しかった。せっかく会いに行ったのに、あんな作家で、傷つくことになるなんて。がっかりした。

ヘイゼルとオーガスタスが「至高の痛み」とラノベを交換したところが、面白かった。
ヘイゼルが死ぬところまで書いて欲しかった。
あの作家がとても嫌だった。
シリアスな話は好きでないので、読むのがつらかった。
題名からしてお涙頂戴ものかなと思った。
翻訳で読むのと原文の意味は違うのだろうな。原文で読みたかった。英語を上達させて読んでみたい。
ガンであることが前提として話している。あきらめがあって、でもちゃんと日々生きているところが出されていて、そこが好き。
ヘイゼルの最後まで書いてくれても良かったのではないかな。
余韻を持たせて終わらせているとは思う。でも、ここで終わりなのかと。

読みづらいのは文化的な背景があるかな。詩の引用など、日本ではあまりしないから。

翻訳調っていうのは村上春樹みたいな文章になるじゃないですか。きどっている感じで。こんなこと十代は言わないだろうと思った部分もある。

自分が死ぬことで家族が傷つけられること、子どもが死ぬと両親が離婚する確率が高いことを気にしている。ところが、すごいと思う。病気でつらい時に自分ではそこまで考えられないだろうと思うから。

こういう人たちがいるんでしょうね。
若くしてがんになる人はいる。
ある時までは健康に生活していたのに、若くして発症してしまう。みんなは元気に過ごしているのになぜ自分だけがと思い、疎外感とかもあるでしょうね。
メイク・ア・ウィッシュプロジェクトというのは実際にあることで、日本でもボランティア活動が続いています。

ガンというとお年寄りがなる病気だと思っていた。でも、自分たちと同じような人が病気になって死に向かっていくことがあるのはわかっていても、目を背けて考えないようにしていて、この本にはそのことが書いてある。
オランダまで作家に会いに行ったとき、幸せなると思っていたのに、とても残念で、そこが心に残った。

バンホーテンって、実在のココアメーカーなのだけど、作品に使って大丈夫だったのかな。

映画化するらしい。

忘れられてしまうことが怖いとオーガスタは話していたけれど、ヘイゼルに出会って、ヘイゼルを傷つけることになっても、思いを伝えて、強く記憶に残すことかできた。
アイザックとオーガスタの関係も良い。
若いうちに、深いところで、生きるとかの深いところで話し合える。お互いを尊重できて共有できるのは大事だなと感じた。

…などなど。

★みんなのおすすめ本。
おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

『青の時間』薄井ゆうじ
悪の教典貴志祐介
小川未明童話集』小川未明
『NO.6』あさのあつこ
『浜村渚の計算ノート』 青柳碧人
『武士道セブンティーン』誉田哲也
『真夏の死―自選短編集』 三島由紀夫

大人スタッフのおすすめ本
『アイドル潜入捜査官』英雄飛
『小さいおうち』中島京子
『そして、星の輝く夜がくる』真山仁
『はるか遠く、彼方の君へ』安澄加奈
『ぼくの守る星』神田茜

★本日の感想

普段あまり海外の文学作品は読まないので、今回この本を読み終えるのに少し時間がかかったのですが、読んだ後、とても考えさせる本だったので、良かったです。

今回も自分と違った考えなどを聞くことが出来、とても楽しい時間でした。
次回も都合がつけば、参加したいと思います。

今回も一つの本をいろんな人の目線から読んだ感想をきくことができてたのしかったです♪
受験生ですが(笑)、こけからも本よんで読書会に参加したいと思います!
ありがとうございました^^

2回目の参加でしたが、とても楽しかったです!
しょうかいしてもらった本の中にも、いくつか読んでみたい本がありました!
又次回も来たいです!

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)の2名でした。

文責・梨屋アリエ