YA読書クラブ ~本についておしゃべりしよう~

12歳から19歳までの、10代の本好きさんのための読書クラブです!

2009年発足の、10代の本好きさんのための読書クラブです!
東京都新宿区のポプラ社の絵本ルームをお借りして、若い読者さんのおしゃべりの会をやってます。
県外の方も区外の方も、初めましての人も、12歳から19歳までの本好きさんなら参加OKです!

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第16回読書会★報告 2013年5月11日実施 テーマ本『ちいさなちいさな王様』 アクセル・ハッケ 著

第16回読書会★報告

参加人数3名(女子2男子1)。大人スタッフ2名。合計5名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本『ちいさなちいさな王様』 アクセル・ハッケ 著 (講談社) についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

さいきんハマッている&はやっていることは……? 
カトリックの学校なのに、先生が『聖☆おにいさん』をすすめてくれて、読んだ。漫画が図書館に入っていて、はやっている。
ボーカロイドにはまっている。「じん(自然の敵P)」の「カゲロウプロジェクト」が好き。
先生の観察をすることがはやっている。

大人のコメントは…… 
ゴールデンウイークに、『黒子のバスケ』を借りて読んだ。読むのに時間が掛かるようになった。
小学校の授業見学をしている。三年生がよく手を挙げて「はいはい、知ってる」とさわぐのだけど、先生にあてられると「わからない」と答えるので、わからないのになぜ手を挙げるのかが不思議。


…などなど。

★『ちいさなちいさな王様』 アクセル・ハッケ 著 (講談社) について

読んだきっかけは読書会のテーマ本になっていたから。
大きく生まれて小さくなっていく。ところが不思議だった。
読んでみると、深いことが書いてある。今読んで良かった。再読したら、また発見があった。
小さいのに威張っている王様で、主人公に比べて考え方が深い。永遠に死ななくなったら嬉しいのか、というのが心に残った。周りの人が死なないのは良いけど、自分がいつまでも死なないのはどうなんだろうって。
王様が君たちも小さくなっていくんじゃないか、と言っているのが心に残った。
小さくなって消えるのは、悲しくなる感じがして。最初持っていたものをどんどん失っていく感じ。と同時に得ていくものもあるという考え方が心に残った。夢の中が現実なのか、現実が夢なのかという部分も。何事にも裏があるというみたいなところを刺激された気がした。
消えてしまいたいと思っていたころに読んで、感動した。
王様が宇宙を感じるシーンで、自分をちっぽけなものと感じるか、宇宙そのものと感じるか、考え方次第だなと思った。
たとえば嫌なことがあったときに、自分はちっぽけな存在なんだと思えると、大したことがないと思えて緊張感が緩むことがある。
なんで王様なんだろう。
王様だから成り立つ本。ちっぽけだけど威厳を持っていて、堂々としている。説得力がある。王子様やお姫様だったら成り立たないと思う。
王様が小さくなって消えていくのが受け入れられているということが面白い。
Q.小さくなる人生と大きくなる人生。どっちが好き。
王様の世界では、若いほど体が大きいけれど、その場合、小さい年長者を簡単に力で制することができてしまう。だから、お年寄りを敬うようにちゃんと教育されている世界なんだと思う。
ぐみベア。体の半分のサイズのものを食べるのは大変そう。
会社に行く道を王様にせがまれて主人公が歩いたとき、王様は違うものを見ている。僕が見てなかった者をきみはたくさんみていた、きみがいてくれることが嬉しいと、書いてあったのが印象に残った。
Q.どこから大人なのか。
自分の中から、大人になれたらどうかわかるのかな。
二十歳を過ぎたら責任は持たなきゃいけない。
行動の責任をとれるかどうか。
たとえば騒ぎたくても、騒いではいけない場所で騒がないなどの社会的な行動をとれる人。
法律では20歳となっているけれど。実態はどうであれ、基準をもうけるのは必要。
Q.大人のなるのは楽しみですか?
責任をとるのがちょっと大変そう。自分は子どもっぽいなと感じることがある。部活で責任のある立場にいるので、そうでない人たちの振る舞いが子どもっぽく感じてしまう。
自由になるという面では楽しみ。でも、小さい頃は、おもちゃでもお菓子一つでも楽しかったのに、大人になるとそういうことが楽しくなくなってくるのがつまらないと思う。
子どもっぽいと言われるので、こんな感じのまま大人になるのかなあって思う。


…などなど。

★みんなのおすすめ本。
今回はじゃんけんで順番を決めて、おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

ウィキッド 誰も知らない、もう一つのオズの物語』(上下) グレゴリー・マグワイア
『体を壊す10大食品添加物』 (幻冬舎新書) 渡辺雄二
はたらく魔王さま!』 (電撃文庫) 和ヶ原聡司

大人スタッフのおすすめ本
『アリブランディを探して』 (STAMP BOOKS) メリーナ・マーケッタ
『クラバート』 オトフリート=プロイスラー

★本日の感想

今回は感想を書いていただく時間を取りませんでした。

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)、の2名でした。

文責・梨屋アリエ