YA読書クラブ ~本についておしゃべりしよう~

12歳から19歳までの、10代の本好きさんのための読書クラブです!

2009年発足の、10代の本好きさんのための読書クラブです!
東京都新宿区のポプラ社の絵本ルームをお借りして、若い読者さんのおしゃべりの会をやってます。
県外の方も区外の方も、初めましての人も、12歳から19歳までの本好きさんなら参加OKです!

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第25回読書会★報告 2015年9月5日実施

第25回読書会★報告

参加人数2名(女子2)。大人スタッフ2名。合計3名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本 『ワンダー wonder』 R・J・パラシオ 著 中野はるの訳 ほるぷ出版
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。
さいきんハマッている&はやっていることは……?
大学生になりました。夏休みを楽しく過ごしています。高校生向けのキャンパスガイドをやっています。
受験生なので。古典を読むといいといわれて、「落窪物語」を読んだら面白かった。「平家物語」。訳文と原文が載っている。
ラジオで作品を朗読をしてもらえる。
奥入瀬渓谷の苔ディープツアーに行ってきた。ふさふさしていた。

 

★『ワンダー wonder』 R・J・パラシオ 著。

出て気になっていて、わたしはすごく良かった。読み終わったらいろんなことが押し寄せてないてしまった。
十代の子供が変化していく中で、自分の力で潜在的に変わっていくところに、とても感動した。
パートツーでお姉ちゃんになったところで、二章の一行目で、自分が放っておかれているということが書かれている。
視点が変わることでオーガストの気持ちだけではなくて、語り手が変わることで全体が見えてくる。そこに感動した。
わたしは「いい話」が好きじゃないので、最初の章はこうなのかと思ったけど、二章になってお姉ちゃんが考えていることがわかって、世界全体が見えてきた。
わたしがクラスメイトだったら、オーガストの顔を見たときにふつうに接することができるのかと考えたら、差別はいけないとわかっても、下を向いたりわっと叫んでしまったりすることはあるかもしれないと思う。
かわいそうな子を先生から頼まれたことがあるので、何とも言えない気持ちになった。先生に言われたから友達になったのかなと、自分の過去と重なって、ごちゃごちゃした気持ちになった。
ジュリアンが悪役になっていて、悪者のまま去っていくところが気になっていた。 ケアをする必要のある子だと思う。でも、最後の格言をみたら、彼なりに転校して学んでいると感じだ。
この小説はみんながひとのために動いているから感動する。
オーガストが動いた部分。お姉ちゃんが劇があることを言えなかったことで、ぼくを恥ずかしいと思っていること。ママとお姉ちゃんを責めて泣いて、自分は不幸と思っているときに、デイジーの死があって、 お姉ちゃんの一言 「世界があなたを中心に回っているんじゃないんだから」 と言われたことで、自分に酔っていたことや、 「みんなが僕のために動いてくれている」ことに気が付く場面があって、そこがとてもいい。
ブラウン先生の九月の格言。 正しいことをするか、親切なことをするか、どちらかを選ぶときには、親切を選べ。

演劇のクラスが選択できるのがいいな。
オーガストの障害は、自分では変えられない直せない。自分の内面で人を取り込んでいかなくてはならないのが大変だなとと思った。最後のところでそこを認められて表彰されたのがよかった。
あたたかな家庭。 おばあちゃんがお姉さんにあなたが一番よと言ったことが印象に残った。自分の弟がちょっと問題を起こした時におばあちゃんが言っていたことがあって、そのときはなんでだろうって思ったけれど、味方になってくれる人がいるよってつたえたかったんだなとこの本で気づいた。。 いろいろ配慮してある。
心が洗われる。
児童書らしい児童書だと思う。


…などなど。

★みんなのおすすめ本。
おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

平家物語 』 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
さいはての島へゲド戦記 』 (岩波少年文庫) アーシュラ・K.ル=グウィン
大人スタッフのおすすめ本
『赤の他人だったら、どんなによかったか。 』 吉野万理子

 

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)の2名でした。