YA読書クラブ ~本についておしゃべりしよう~

12歳から19歳までの、10代の本好きさんのための読書クラブです!

2009年発足の、10代の本好きさんのための読書クラブです!
東京都新宿区のポプラ社の絵本ルームをお借りして、若い読者さんのおしゃべりの会をやってます。
県外の方も区外の方も、初めましての人も、12歳から19歳までの本好きさんなら参加OKです!

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第23回読書会★報告 2015年3月28日実施

第23回読書会★報告

参加人数2名(女子2)。大人スタッフ2名。合計4名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本 『幕が上がる』 平田オリザ講談社
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

さいきんハマッている&はやっていることは……?

 

プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトによる棋戦の将棋の電王戦のニュースが気になっている。 去年は一勝四敗だった。今年は第二局まで人間が勝っている。第二局ではソフトのバグをついて勝った。 ソフトを作るのは人間だから、作った人の人柄が見えて面白いです。

競技かるたと演劇にはまってます。百人一首です。漫画「ちはやふる」以上に叩きまくって、スポーツで、疲れる。指を骨折したりする。爪も切るように言われました。座り方も正座だけ。礼も厳しい。早く強くなりたい。かるたクイーンになりたい。

受験がひと段落して、しばらく会ってなかった人と会うことにはまってます。アトピーの症状で甘いものを制限されているので、喫茶店に入れない。 それで串カツとかはなまるうどんとかスタバのコーヒーだけとか、工夫しています。
それから、松谷みよ子さんの本にはまってます。初めて会った作家が松谷さんだったんです。亡くなってしまって寂しい。「ちいさいモモちゃん」にサインしてもらっていたので大切にしたい。

バイオリンの発表会が明日あります。中学生のころに毎朝聴いていた曲を弾くので、感慨深いです。

…などなど。

★『幕が上がる』 平田オリザ講談社

映画をみた? みてない。
まちがって映画版のほうを読んできてしまいました。本屋さんで注文したら青い鳥文庫のほうが届いてしまったので……。
映画版のほうと原作の違いってどこかな。
キャラクターが違う。ストーリーも違うね。
じゃあ、それぞれ読んできた本の感想を言いましょう。
自分が演劇部でやっていることと似ている。発声は本のようにやってないけど、エチュードはよくやっている。 自分が演劇ワークショップで参加している場所が本の中に書いてあって、うれしかった。
読み終わってから、言いたいことはよくわかるんだけど、主人公が先回りして全部自分で言ってしまうのがなんか小説としては面白くないと思いました。 先生がいなくなって終わるのが嫌だった。逃げちゃった感じがした。 良くも悪くも面白かったのかな。 初デートで献血に行っちゃう場面とか、印象に残りました。
高校の話だけど、自分の高校時代は クラスの雰囲気を楽しむようだったから、部活をやっていた中学時代を思い出した。読んでいると 先生のほうに気持ちが向きました。部活って先生が重要なんだなと思います。 わたしが所属していた囲碁将棋部では先生がやるきがなくて大会に出るなんてとんでもない状態だったけど、三年の時に顧問が変わったら、いろいろ教えてくれる先生で、大変だったけど振り返るととてもよかったと思う。 先生に感謝している。
弟の部活では、先生が来ないせいで部内でいじめがあったりして、そのせいで弟が荒れていたことがあった。 先生にちゃんとした態度でやってほしい。。
最初に部活に来てない溝口先生のほうが気になってしまった。
演劇部なんかも、先生って重要。いないと遊びになっちゃう。 指導してくれる人がいるとだいぶ違うね。
練習しても演劇はうまくならないとはっきり書いてあったことが衝撃だった。
うまくないから点を取るための作戦を立てるところが衝撃だった。
ラストの、お母さんが貸してくれた漫画の意味が分かるところ。それが小説の中で伝わってこなかった。
舞台の中に「等身大の高校生」はいないと書いてある場面。本当にそうだと思った。
わたしはそこを言い切った部分がとても嫌だった。
うちの演劇部は大会に出ていなかったので、試合に向けて演劇をしている人たちの様子が わかったので、それがよかった。
さおりちゃんが最初から才能を持っていて、なにもぶつからず、すんなり進んでいくことが、 気になった。
劇については悩むけれど、するすると話が進んでいくので、いい子ばかりで、 こんなので小説になるのかと。
葛藤やトラブルがない。
中西さんが引っ掻き回すかと思ったら素直だった。
時々ぐっと来たり感動したりする部分があって、なぜかなと思う。 枠が決まっている。高校の演劇部のなかに当てはめて自分を勝手に投影して 受け取るものがあって感動するという演劇の構図なのかなと思う。
作家志望でない人が脚本を書くってどうなんだろうかと思っていたけど、 この本をよんだら、全部書いているわけどゃなくて 筋を作ってみんなで肉付けをしていくんだってわかった。 演劇ができていく感じが面白いのかな。
演劇で競うってどう評価するか。
採点基準がノベライズの本には書かれていない。
個人的には、高校で演劇の衣装をつくっていたので、大会を目指すというのではなく楽しくやっていた ので、大会をめざすためって言うのはどうなのかな。
楽しむ部活なのか、勝つことを目指す部活なのか。
孝史先輩の扱いがかわいそう。
ちょっと内容が似た感じの『劇団六年二組』ではシンデレラをもとにしている。
セリフをきちんということが重要だという部分。「じゃあ」をどの部分に入れるところを 細かく書いていて、執念だなと思った。
具体的に書いてある。それがわかりやすいと思った
役者をやる子がセリフをもらって言いたいことばっかりだよとかセリフがうれしかったという部分が、そうなんだなと思った。
屈折している子がいない。
みんなで演劇を作っていってわーっと盛り上がっていっておわる、というカタルシスがたまらないと言っていた。
いつもとちがう自分になれるのがうれしいって。

…などなど。

★みんなのおすすめ本。
おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

『京の着物はじめ』 (らくたび文庫)
『死神うどんカフェ1号店 三杯目』 石川宏千花
西の魔女が死んだ梨木香歩
『二つ、三ついいわすれたこと』 ジョイス・キャロル・オーツ

大人スタッフのおすすめ本
『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』 佐々涼子
『ソロモンの偽証』宮部みゆき

★本日の感想

今日の読書会はノベライズ本と原作を比べられて面白かったです。
課題本はちょっとあっさりするほどさわやかで、読みやすかったです。

今回もとても楽しかったです! 又今度も来たいです♪
ありりんさんがしょうかいしてくれた本がとてもおもしろそうで又よんでみたいな~と思いました!

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)の2名でした。

文責・梨屋アリエ