YA読書クラブ ~本についておしゃべりしよう~

12歳から19歳までの、10代の本好きさんのための読書クラブです!

2009年発足の、10代の本好きさんのための読書クラブです!
東京都新宿区のポプラ社の絵本ルームをお借りして、若い読者さんのおしゃべりの会をやってます。
県外の方も区外の方も、初めましての人も、12歳から19歳までの本好きさんなら参加OKです!

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第13回読書会★報告 2012年8月4日実施テーマ本『レインツリーの国』 有川浩 著

第13回読書会★報告

参加人数5名(女子4男子1)。大人スタッフ2名。合計7名で、本のお話をしました。

p> 今回はこんなことを話し合いました♪  

 

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本『レインツリーの国』についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

 さいきんハマッている&はやっていることは……? 
  「ドラクエ8」をやっている。世間は「ドラクエ10」なんだけど、いろいろ遊べることがたくさんあるので、いまはまだ8で遊んでいる。。
  マンガ研究会に入っているので、原稿がたいへん。文化祭用の締め切りがあさってなんです。
  受験生なので今年はやってないけど、近所の池でつりをしているのが好き。ふなをつって、リリースする。
  オープンキャンパスにいったら学食がおいしくて、夏休み中にいろいろ行ってみようと思っている。
  がちゃがちゃ。奇譚クラブのネイチャーテクニカラーのフィギュアカプセルが、とてもリアルな生き物を出していて、それを集めている。
  オリンピックを見ている。トランポリンをやったことがあるので、楽しい。
  ひっこしをして、片付けが大変。
…などなど。

★『レインツリーの国』について

三ヶ月くらいまえに読んでいた本。『図書館戦争』シリーズの中の耳が聞こえない女の子の好きな本として出てきたので、興味があった。 私も『図書館戦争』を読んでから、この本が出ているのを知って読んだ。 最初のメールの文が読みにくかった。関西弁を文字で読むのは、ちょっと変な感じがしたから。でも、慣れたら普通に読めました。 有川さんの本の表紙のイメージが、今回のは全然違ってびっくりした。
印象にのこったのは重量オーパーの場面のところ。 メールのやりとりがきっかけで話がすすんだけど、高校ではネットで知り合った人と会っちゃいけないといわれているので、大丈夫なのかなと心配になった。ネットリテラシーの話にもなっているのかな。 インターネットで知り合う似たような本を読んで、リアルで強がっているのにネットで暗いことを描いている話だったので、今回はブログで前向きなことを書いていて、そういうふうにも使えるんだなと思った。
本の感想から出会う話になっている。感動したところが同じだと親近感を持つよね~。 救急車が必要な人のことよりも自分が指を切ったことの方がつらいという部分が、印象にのこった。
学校の宿題で、この本のポップを作って選ばれた。「胸キュンしたいあなたに捧ぐ」と書いたのが、図書室に飾ってあります。
伸さんがあんまり好きじゃない。下心がありそうな感じがする。 関西弁なんですみません、と書くのなら書かないでほしいと思った。そういうところがおしつけてくる男性みたいで嫌なかんじ。 あとでためて爆発されるよりは、ちょっとずつその場で言って欲しい。 ひとみのほうさんも、好きじゃない。 両方ひねくれているところがあって、それだから気があったのかもしれない。 本の感想で意気投合したことがある。
伸さんはキレないし、外見もいいし、苦労していて、やさしい。ただ、自分にも疵がないとこういう風にはなれないのかな。 自分の痛みとひき変えに他人のいたみがわかるような感じなのは、どうなのかなあと思う 彼女を怒らせたり、怒らせたことを考察して分析して、人付き合いのノウハウを書いてある。 やりとりの教科書みたい。 耳のことを知らないで読んだので、エレベーターのところはびっくりした。 耳の悪い人に手話ができるのかと訊くことにたいして、なるほどと思った。。
青春菌のさらしあいの場面が恥ずかしい。かゆくなった。メールのあけすけな感情が恥ずかしかった。かゆくなる。 見た目のこととかじゃなくて、中身が好きと言ってもらえるのはうらやましいと思った。個性が良く出ていると思う。自分だったら、もし伸さんのようにそう 思っても口に出したらかゆいから、言わない。
「フェアリーゲーム」という話も描いて欲しい。
この本は静か。 図書館戦争は全然違う。図書館戦争は昭和が続いている話なのに、この本は平成の話になっているから、図書館戦争の中ではこの本のほうがファンタジーなのかな。 全然違うテイストの話。
英語のタイトルの意味が最後にわかったのがよかった。表紙の紙飛行機は、メールの暗示だと思う。
有川さんの話は甘いけど、これはまだ甘くない方。 『阪急電車』が良かった。

…などなど。

★みんなのおすすめ本。
今回はあみだくじで順番を決めて、おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

階段途中のビッグ・ノイズ(1) (ビッグガンガンコミックス)越谷 オサム
階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)越谷 オサム
九つの、物語 (集英社文庫)橋本 紡
幸福な食卓 (講談社文庫)瀬尾 まいこ
ティファニーで朝食 を (新潮文庫)トルーマン カポーティ
浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学 (講談社文庫)青柳 碧人
浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)青柳 碧人
浜村渚の計算ノート (講談社文庫)青柳 碧人
仏果を得ず (双葉文庫)三浦 しをん


大人スタッフのおすすめ本
青い鳥文庫ができるまで 岩貞 るみこ
とっさの方言 (ポプラ文庫 日本文学)
理系の子―高校生科学オリンピックの青春 ジュディ ダットン

★本日の感想

みなさんに、参加した感想を書いていただきました。

読書会に参加するのは初めてだったのでとても緊張したんですけど、思ったより話しやすい空気で楽しかったです。
いつも参加したいな、と思いつつ予定が合わなかったので、次回以降も予定が合えば参加したいな、と思います。
思ったより伸さんのことが嫌いな人が多かったので私だけじゃないんだ、って思えてよかったです。

周りに本の話ができる人がおらずインターネットで読書会を検索して見つけました。申込期限が過ぎているのに気づかず送ってしまったのですが、翌日完了のfaxが届いたときはとても嬉しくて、今日を楽しみにしていました。
同じ本を読んだことのある人や全く知らない本を紹介している人など、様々な人や本に出会えて嬉しく思っています。
生の作家の方の話も聞け、とても勉強になりました。

読書会は初めて参加したので、参加出来てよかったです。
『レインツリーの国』はとても好きな作品なので色んな意見や感想が面白かったです。
伸さんの人気のなさに驚きました。有川さんの作品は出てくるキャラクター、キャラクターが全部好きなのですが、他の人に聞くともっと違う感想があるのかなと思いました。
出版社の中に入ったのも初めてだったので、本に囲まれて働けたらとても楽しいと思いました。
オススメ本では知っている本が多かったのですが、勧める点が違っているのが面白かったです。
もっと年齢層の広い読書会にも参加したいです。

今日の課題図書は今回初めて読んだのですが、有川さんといえば図書館戦争のイメージが強くて、少し意外でした。
学校では、普段はネットで知り合った人とは会わないように指導されていますが、この本を読んで、時と場合によるのだなあと思いました。

今日、五人も来るとびっくりして、キンチョーしていたけれど、みんなが読書の話でうちとけあっていたので、改めて本ってすごいと思った。
今回の課題本のレインツリーの国も、本に共通の話題がある2人の話で、何か似ているなと感じた。
様々な本も知れて、また読書の幅を広げていこうと思った。
この読書会で色々な本を知れるのは、本当に良い機会だと思う。また来たい。

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)、の2名でした。

文責・梨屋アリエ