第31回読書会★報告 2017年8月5日実施
第31回読書会★報告
参加人数4名(女子2男子0)。学生ボランティア2名、大人スタッフ2名。合計4名で、本のお話をしました。
今回はこんなことを話し合いました♪
流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本 『僕は上手にしゃべれない』椎野直弥著 (ポプラ社) 。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想
★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。
さいきんハマッている&はやっていることは……?
合気道をしています。
髪にかんざしを付けています。珍しいから初対面の人に「かんざしの子」とすぐに覚えてもらえて、知り合いやすくなります。
ドラマをみて、髪の編みこみを練習して、できるようになった。不器用だからできないと思っていたけど、努力、練習して、できるようになるものだったんだなあ。
洗濯機の修理にイケメンのお兄さんが来た。洗濯機に詰まっていたものが、きゃあ……。
★『僕は上手にしゃべれない』椎野直弥著 (ポプラ社)
主人公が吃音で、その子にカヤがやさしくするのがはじめは不思議で、最後にカヤが吃音だったのがわかったのでああ、と思った。吃音のことが分かって勉強になった。
カヤちゃんのようにやさしい子はいないと思ったけど、最後のほうで理由がわかってよかった。
入学式の場面が、自分の入学式のときに似ていて、懐かしかった。携帯電話没収とか、先輩がこっそり持っているのに驚いたことも、そうだったなって。
『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』というマンガがあって、そこでも最初の日の自己紹介がプレッシャーなんだなとわかった。
最初に知り合った少年と、最後のほうでまた主人公が関われたらと思う。
家族が支えてくれたのがよかった。お姉ちゃんが苦しんでいるのが「可哀そうだから」では、なんだか違うのではないか。いいところがあって、いいやつだという理由があっても良かった。
姉と弟の関係って、よそのおうちもこんな感じなの?
立花先輩と付き合っているところで、驚いた。
知らなかった人にはつらいことがわかる。
友達になる打算があった。
人に良く思われない趣味について。先生のパソコンにゲームが映っていたこと。先生は先生の生き方があると感じて好感を持てた。
椎名先生がはじめ、男かと思った。
可哀そうなんじゃなくて、悠太君がこれでいいんだって思えてしゃべれたことがよかった。
担当者の言葉。作者が吃音の当事者だったので、自分と同じつらい思いをしている人に勇気を持ってもらいたいという気持ちで書いてくれました。監修の先生に話を伺い本にするときに、吃音が完全に治ることはない。頑張ればよくなるとか、頑張って治すものではない。頑張ってないからよくならないと子どもが傷つくことがあるので、そういうメッセージにならないように注意した。
吃音の読者の人にはつらくて読めなかったという感想をもらった。
…などなど。
★みんなのおすすめ本。
おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)
『小川未明童話集』小川未明
『浜村渚の計算ノート』青柳碧人
大人スタッフのおすすめ本
『きみのためにはだれも泣かない』梨屋アリエ
『きょうの日はさようなら』一穂ミチ
『恋する熱気球』梨屋アリエ
『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』押見修造
『ペーパーボーイ』ヴィンス・ヴォーター
『ぼくとあいつと瀕死の彼女』ジェス・アンドルーズ 『もうひとつのワンダー』R・J・パラシオ
★本日の感想
『僕は上手にしゃべれない』を読んで、著者自身が吃音ですごくリアルに書かれていたので、読んでて泣いてしまいました。カヤは過去にいろいろあったのにすごいまっすぐで前向きだなと思いました。私もカヤみたいな女の子になりたいです。おすすめの本の紹介の時、全部読んでみたい本だったので、絶対読みます。特に『wonder』と『きょうの日はさようなら』に興味があります。今日はとても楽しかったです。ありがとうございました。
今回の課題の本はいつも学んでいる分野と関連が深かったので、良い勉強になりました。
また、本を作っていくうえで、専門家に話を聞いたりするなど、本の制作の裏側も知ることができ、良かったです。