四回読書会★報告
参加人数4名(13歳~15歳の女性)。大人スタッフ3名。合計7名(他、見学者1名)で、本のお話をしました。
第四回目はこんなことを話し合いました♪
流れ 1、ニックネームで、簡単な自己紹介。 2、テーマの本、『穴』についてのトーク。 3、休憩。 4、みんなのおすすめ本の紹介。 5、本日の感想
★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。
さいきんハマッている&はやっていることは……? 高校生になって電車通学になって、とても混んでいるので、一番すいてる車両をさがしている。生物部に入ったこと。 ピッコロとフルート。受験がたいへんで練習に参加できないし、いままではまっていたバレエはスランプが訪れた。 平安時代の物語、源氏物語や平家物語に挑戦しようと思っている。 いきものがかりとかの音楽を聴くこと。 トーマス大図鑑が面白い。古典を読むこと。朗読教室に通っている。 …などなど。
★『穴』について
だいぶ昔に読んでみて、今回もう一度読んでみた。おもしろかった。グリーンレイクの昔の話やひいひいじいさんののろいの話が順番になって出てきて、どうなっていくのか気になりながら読んでいくのがおもしろい。 運の悪い人生をおくることになっていることや砂漠で穴を掘っている間、とてものどの渇きを感じていて、そのあとで潤いがあってほっとして、読んでいてとてもよかった。 急にスニーカー泥棒の罪を着せられてしまい、ふつうなら逃げだしてもいいのに、受け入れたところがすごい。 キャンプか刑務所かの最初の選択肢で、スタンリーはキャンプの方が楽しそうと思って決めたけど、穴掘りして水もなくて、刑務所の方が楽じゃないかと思った。キャンプの仲間とちょっとずつ仲良くなっていくのがよかった。ひいひいじいさんやタマネギの話がつながっているのが、感動。 小学生の頃読んで、忘れていたけど、また読んだ。 あだ名のつけかたのネーミングセンスには、あれっと思うけど……独特でよい。最初の選択が二つしかないのは気の毒。でも、刑務所に行ったらゼロにあえなかった。 今回はじめて読んだ。スタンリーの話とひいひいじいさんとケイトの話がでて、どうなるのかと思い、最後につながって感動した。 ケイトが好き。サムとの恋に、感動。 毎日穴を掘るのはつらそう、逃げた子のように私も逃げたと思う。 玉ねぎが好きじゃないので、山に行って玉ねぎばっかり食べるのは、ちょっとなあ……。 玉ねぎしか食べてないのは辛い。匂うし。野生のタマネギなんて食べて、大丈夫なのかな。黄斑とかげって本当にいるの? いそう。架空の生き物じゃないの?(意見分かれました) タイトルが『穴』で、この表紙で、どうかなーと思った。読んだら映画的で良かった。 読み進めるうちに、伏線がかちかちはまっていって、おもしろい。話の展開やおもしろいキャラのたてかたもいい。所長がすごい。物語性も面白い。日本の話にはない世界。 読むうちに、スタンリーがどんどん力強くなっている。爽快なお話。 表紙やタイトルはどうだった? 読む前はちょっと抵抗がある。別のタイトルにするとしたらなにかあるかな。読んでみると、やっぱり『穴』がいい。 スーツケースがでてきたとき、字の読めなかったゼロが「さたん……り」と読んで、そこにも感動した。 黒人や白人と細かく描写が出てくるけれど、どうなのかな。『歩く』では黒人だから不当な扱いを受けるということがよく現れて書かれている。 スタンリーが、自分は無実だといつまでもあがかない、変にすねたりしない。すねる人がいない。 ニックネームが不思議。なぜついたかの説明がない。 キャンプで穴を掘ったとき、ほかにもテントがあって、ほかのグループも掘っているから、どんだけ広いんだーと思った。 丸い穴は、探しものには効率的でないと思う。 ぺンダンスキーは最初はいい人かと思ったのに、悪人だった。 所長って、すごい女性。何代にもわたって、執着がものすごい。 ザブンが、百十年前のものなのに、食べるなんて。 所長ってなにしてるのかな。 悪い人だけど、自分の代で、宝探しのために更正施設をつくるってすごい。自分で働かないでいいシステムをつくれるなんて、頭がいいよ。 リアリズムだけどファンタジーっぽい話。 前、うちの学校に、生徒に「あんぽんたん」という先生がいた。「あんぽんたん」って今は言わない言葉だけと、なんとなくわかった。 …などなど。
★みんなのおすすめ本。 じゃんけんで順番を決めて、おすすめ本を紹介しあいました。 (ここでは、タイトルの50音順)
『うさぎパン』 瀧羽麻子 メディアファクトリー 『王国は星空の下―北斗学園七不思議1』 篠田真由美 理論社 『TUGUMI(つぐみ)』 吉本ばなな 中公文庫 『リテイク・シックスティーン』 豊島ミホ 幻冬舎
大人スタッフのおすすめ本
『ア・ルース・ボーイ』 佐伯一麦 新潮文庫 『ジャストインケース―終わりのはじまりできみを想う』 メグ ローゾフ 理論社 『ドラえもん短歌』枡野浩一 小学館 『57577―Go city,go city,city!』 枡野浩一 角川文庫
★本日の感想
みなさんに、参加した感想を書いていただきました。
面白い本がたくさん読みたいのですが、自分で見つけるのには、やっぱり限りがあって、今日みたいに、お互いで、本をすすめると、自分がいつもは読まない本とも出会えて、いいと思いました。 次回も楽しみにしています。
みんなで本の話をする機会が普段あまりないので、この会をいつも楽しみにしています。おすすめ本を紹介するときは、それを探すのも楽しいし、みんなの好きな本を知ることができるので、毎回楽しみにしています。 また次の回も来たいです!
今回は同学年が多いのと、人数が少ないこともあり、リラックスして楽しむことができました。 同じ本を読んでても一人一人違う感想をもっていて、話していてとてもおもしろかったです♪ また紹介していただいた本も今度読んでみたいです。ありがとうございました。
同じ本を読んでいても一人一人感想がけっこうちがうんだなと改めて思いました。他人の視点で本を読んでみると、またちがったおもしろいものが見えてくるかもしれないと思います。みなさんがすすめてくれた本もどれもおもしろそうで、ヒマをみつけて読んでみようと思いました。
少人数だったので、話しやすくて楽しかった。 ひとりで考えているより、みんなで話すと、感想について「こういう風に言えばいいんだ」ということがあってたすかる。いろんなちがう感想もきけるし。 おススメ本もバラエティゆたかでよかった。みんな紹介のしかたが上手になったみたい。
ガラガラヘビのマニキュアがどんなものか気になります。所長もケイトもかっこよかった! みんなの紹介してくれた本よみたいです!!! おもしろそーでした!
みなさんのお話をきけて楽しかった。 人数が少ないぶん、たっぷり話ができました。 おすすめ本が楽しかった。読んでみたいと思いました。
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今回も終了時間がオーバーしてしまいました。ごめんなさい。。 楽しい時間を、ありがとうございました!
第4回の大人スタッフは、テンテン(会場提供の編集者)、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)、の3名でした。
文責・梨屋アリエ
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第4回の募集にあたり、たくさんの皆様に告知のご協力をいただきました。ありがとうございましたm(_ _)m