YA読書クラブ ~本についておしゃべりしよう~

12歳から19歳までの、10代の本好きさんのための読書クラブです!

2009年発足の、10代の本好きさんのための読書クラブです!
東京都新宿区のポプラ社の絵本ルームをお借りして、若い読者さんのおしゃべりの会をやってます。
県外の方も区外の方も、初めましての人も、12歳から19歳までの本好きさんなら参加OKです!

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第15回読書会★報告 2013年3月9日実施 テーマ本『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎著

第15回読書会★報告

参加人数3名(女子2男子1)。大人スタッフ2名。合計5名で、本のお話をしました。

今回はこんなことを話し合いました♪  

流れ
1、ニックネームで、簡単な自己紹介。
2、テーマの本『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎著 についてのトーク。
3、休憩。
4、みんなのおすすめ本の紹介。
5、本日の感想


★自己紹介では、「ニックネーム、学年、住んでいるところ、さいきんハマッている&はやっていること、もの」を話しました。

 さいきんハマッている&はやっていることは……? 
映画鑑賞がすき。最近観た映画は「ホビット
これからやりたいことは、お出かけすること。いろいろな友だちと約束をしていて、カラオケにいったり、スイパラにいったりする予定。
あたたかくなってきたので、散歩。ウォーキングなどをしています。

大人のコメントは…… 
ボルネオ島に旅行に行ってきたので、ジャングルがブームです。
クラシックバレエの発表会があって、人前で初めて踊った。楽しかった。見に来てくれたみんなは、 「衣装が可愛いね」と言ってくれた。おどったのは「白鳥の湖」の第2幕の群舞。

…などなど。

★『君たちはどう生きるか』 について

Q 読むきっかけはなんでしたか?
塾で勧められて読んだ。 高校入学の時に勧められた 百冊のなかの一冊で、高校はいる前にちらっと読んだ。
読み返したとき、一言一言が考えさせられる言葉だった。いま 高2で受験生なので、勉強するきっかけにつなかった。
読みやすかった。 意外とさらさらとふつうに読む事ができて、いい本だと思いました。
ふつうの生活の話をしているのに、歴史のこととか原子分子のこととか、スケールの大きなことが出てきて、面白かった。
コペルくんたちの友情がすばらしいなと思った。自分の学校にいじめられている子がいて、それを重ねてみて、すばらしいなと思った。
コペルくんという名前がしゃれていて、物語として面白く読んだ。 おじさんの手紙がお説教っぽく感じた。
北見くんが上級生にやられているとき出て行けなかったことは共感できた。
お母さんの話。後悔しないできれいな心でいられるのよって言ってくれたこと。次につないでいけばいいのよって。そこがよかった。
生産する人が偉いというところが気になった。
なにも生み出してない人でも重要な仕事があるので、時代とともに変わってくるなあと思った。
Q おじさんの言葉で心に残ったのはどこですか。
ニュートン万有引力を気がついたこと。もっと高いところから、もっと高いところからと。
あたりまえということがくせものなんだよ。87ページ。わかりきったことの部分が心に残った。。
上級生がいじめる話。昔は風紀委員のような人がいたね。
Q ニックネームやあだ名について、禁止する学校があるようですが、みなさんのところはどうですか。
コペルくんは、いい名前だけど、あぶらげは揶揄している。
中学のときはニックネームがふつうだった。
わたしはいつも名字や名前でよばれていたんだけど、部活に入ると新入部員にニックネームをつける習慣があって、そのときはニックネームをつけられて嬉しかった。距離が縮まる感じがした。
いまと違うと感じたところは、ラジオの野球中継ごっこ。
Q  立派な人のイメージってどうな人かな。
自分でこれをやろうとしたことを実行できる人。
おじさんが言う立派は、世界ではじめて考えたこと。偉人的な立派を言っている。 でもそうじゃなくても、それに向かって努力している人は立派だと思うし。 浦川くんのちに出てきた若者も、家族を養うために働いているのは立派。
努力しないで社会のせいにするのは立派じゃない。
正義感の強い人は立派。 柔道部の先輩に正義感が強い先輩がいて、後輩が絡まれるとかばってくれる。 その人は勉強もできる。すごいと思う。
私をよこに置いて、人のためやみんなのためになにかできることは立派だなと思う。
浦川くんがお母さんを手伝って学校を休んでいるところが偉い。
あとがきの部分に感動した。 若い人たちに向けて書かれている。まっすぐ過ぎるところがあるけど、ストレートに書かれている。
Qこの本を読んで、どう生きるかは考えたかな?
高校の倫理で出てきたんだけど、悪いことを悪いと思いながらやることは人間じゃないってようなこと。 自分が正しいと思うことは大切にしたい。
考えることが大事だなと思った。
考えるのって面白い。楽しさを教えてくれる本だった。

…などなど。

★みんなのおすすめ本。
今回は誕生月で順番を決めて、おすすめ本を紹介しあいました。
(ここでは、タイトルの50音順)

怪人二十面相 (少年探偵)』 江戸川乱歩
シャーロック・ホームズの冒険』 (新潮文庫) コナン・ドイル
『退出ゲーム』 (角川文庫) 初野晴
『おれたち戦国ロボサッカー部!』 (ノベルズ・エクスプレス) 奈雅月ありす

大人スタッフのおすすめ本
銀河英雄伝説 1 黎明編』 (創元SF文庫) 田中芳樹
『僕は、そして僕たちはどう生きるか』 梨木香歩
『転校生とブラックジャック――独在性をめぐるセミナー』 (岩波現代文庫) 永井均
『翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない』 (ちくま学芸文庫) 永井均
『メノン-徳について』 (光文社古典新訳文庫) プラトン

★本日の感想

今回が初めての参加でしたが、本の話や課題本の深いところまで話せてよかったです。
今回の話は哲学的な内容で読みながら色々と考えさせられましたが、皆さんの意見をきいてより考えてみたくなりました。
特に「立派な人とは?」について、いろんな本を読んだり学んだりしてもっと深く知れたらいいです。
美味しいケーキもいただけて、大好きな本の話も出来て充実した日になりました。
また機会が合えば参加したいです。
ありがとうございました。

いろいろな視てんがあってすごい勉強になった。そしてすごくいい経験になった。また機会があったら参加したい、

今回の課題本「君たちはどう生きるか」は、題名だけ見ると、難しそうに思いましたが、読んでみて、読みやすくで、さらに心に響く場面がいくつかあったので、とてもよかったです。
あと、今回のみなさんのおすすめ本に、ミステリーがとても多かったので、個人的に楽しかったです。

今回も、ポプラ社の社長さんからサプライズの豪華イタリアンデザートの差し入れがありました。ありがとうございましたm(_ _)m  ポプラ社のビルの一階にはすてきなイタリア料理のレストランがあります。皆様、大人になったらぜひご利用ください。

今回の大人スタッフは、モグタン(YA読書クラブ世話人)、ありりん(YA読書クラブ世話人)、の2名でした。

文責・梨屋アリエ